ワタミは12日、2023年3月期の決算説明会を都内で開いた。国内の外食事業が改善し、宅食事業が堅調で、グループ全体の売上高は前期比で約1・2割増の779億円。純利益は16・7億円となり、3年ぶりの営業黒字を報告できた。
しかし私は楽観していない。今回の黒字は、コロナ禍の休業補償、療養者向けの配食サービス、さらに円安による為替差益などにも支えられている。今年度こそが、まさに勝負の年だという思いで経営に取り組んでいく。
緊急事態宣言下に、日本政策投資銀行から「10年後一括返済」の条件で出資を受けた120億円もある。29年3月期の返済完了に向けて、より健全で強固な収益基盤の構築を目指す必要がある。120億円を返済するためには、税金面などを考慮すると6年間で約240億円の利益を出さなければ達成できない。
数字としては大きいが、経営者人生、とくに創業期はいつも借金を背負ってきた。返済に向けそのたびに飛躍してきた。私としては今回の120億円も「ほどよいプレッシャー」と、前向きにとらえている。
今年度は、14・5億の純利益を計画している。22年度と比較すると、45億円の改善だ。予測していた通り、円安でインバウトが好調だ。6月には東京・浅草に寿司業態「すしの和」の2号店を新店でオープンする。
