今回のパーティーでも主催者とされたタニマチの存在を、半人前の選手を甘やかしてチーム成績を低迷させる元凶と批判したのは、2月に急逝した野村克也氏だ。01年まで3年間の阪神監督時代にほとほと手を焼いたが、20年近くたった今も体質は変わっていない。
「何よりショックなのは、あの藤浪がこれほど自覚のない行動を取ったこと。球界でも最高峰の才能の持ち主が変わってしまった」と同スカウトは嘆きが止まらない。
阪神は昨秋ドラフトで6人指名した支配下選手のうち、上位5位までを甲子園出場経験のある高校生で固めた。本拠地で躍動した高校野球のスターを、そのまま球団人気につなげる戦略は好意的に受け止められたが、この騒動で暗転しそうだ。
関西のある強豪校監督は「まず心配するのは選手の親御さん。例年なら6月くらいに選手と保護者を交えた進路相談するんですが、『阪神さんから話があってもお断りしてください』と言われるかもしれない。野球賭博のときの巨人がそうでしたから」と険しい表情。
ドラフト会議を控えた15年秋に所属選手の野球賭博への関与が発覚し、巨人のイメージは地に落ちた。当時のスカウトは調査書の受け取り拒否、水面下で指名を断わられるなどの例が続出した。
「『才能があっても、芽をつぶす環境になっているんじゃないか』という不安は親も指導者も同じように感じます。本当なら12球団どこでもOKと言いたいですけど…」と前出監督。
高校球児の夢舞台を本拠地とする、西の老舗球団の前途に差した影は広がる一方だ。