そんな中、12球団は、2月1日に沖縄、宮崎で一斉にキャンプインすることが決まっている。
11日に開かれたJリーグとの対策連絡会議後、参加者の1人で愛知医科大教授の三鴨廣繁氏は「対策をすれば感染はかなり抑制される」とし、16日に1日当たりの新規感染者数が1226人で医療体制が厳しくなっている沖縄でも「キャンプ中止の選択肢はない。無観客もあり得ない」としている。観光立県ならではの複雑な事情も見え隠れするが、不安は払拭しきれない。
昨年も自主トレ期間中に感染者が出て、同行した選手が濃厚接触者になった例はあったが、12球団のキャンプでは選手、関係者のコロナ感染者はなく乗り切ることができた。
今回は4球団にまたがってクラスターが発生した事例。2月のキャンプも外出禁止など事実上、バブル方式で運営されるが、「最悪の事態も想定しなければ…」とプロ野球関係者は戦々恐々だ。
1月9日発行の本紙で、毎年12月、1月はプロ野球選手は契約期間外のため自主トレ場所や人数について大きな制約をかけられない球団のジレンマを報じた。先週後半、12球団の広報担当者が集まったオンライン会議でも「1月は各球団ごとの考えで自主トレ、取材対応する」旨が確認されたという。
近年は、球団の垣根を越えて、他球団の選手と自主トレを行うことが恒例となり、今回のように大所帯となると、危険が伴ってしまう。選手、スタッフら100人を超えるキャンプは、さらにリスクが高い。
半月後に本格始動するプロ野球界は今、大きな岐路に立たされている。