「なぜかいろいろなことが気になる性格で、分からないモヤモヤを残したくなくて、大人に質問しまくるんです。学校であれば先生、博物館であれば学芸員さん。1つ1つ、知らなかった謎が解き明かされるのが面白くてたまらなかった。面倒くさくなって学校で質問せずに帰ってきたこともあったんですが、そうすると何を質問したかったのかを忘れてしまって、悲しい気分になるんです。世界の謎を解明するチャンスを逃してしまったって」
「学びは冒険」がモットーだ。7月に刊行した著書『ぼくは地球を守りたい 二酸化炭素の研究所、始めました』(岩崎書店)でも、学ぶ楽しさを感じてほしいと子供たちにエールを送っている。
「何かに絶望して自分の人生で夢をあきらめてしまっているような、どん底にいる子供たちにこそ届けたいと思って書きました。僕も小学校でいじめを受けたりしましたが、今ではワクワクが止まらないような毎日を過ごしています。生きている限り、どんな未来でも切り開けるんです」
社団法人立ち上げ邁進 世界も注目「ひやっしー」
火星を目指すためには、星を覆っている二酸化炭素対策が必須となる。学びは次第に本格的な研究へと発展し、高校2年のとき「異能vationプログラム」に応募した。総務省が行っている、奇想天外で野心的な課題に挑戦する研究を支援するプログラム。二酸化炭素吸収装置を地球温暖化問題の解決策として提案した。
「あのときは学園祭の準備と同時進行だったので、とにかく忙しかったです。徹夜して大量の応募書類を書き上げました。最終面接でのプレゼンは、人生で最も緊張した瞬間でしたね」